本ってどこまで可能性があるんだろう。って思わせられる傑作です。テレビやネットに大量の情報が溢れる今だからこそ、手間暇かけて練りに練られ、純度の高い文章や絵で構成された、このような本が、とても対照的で、存在価値を示すのかもしれません。
クモに全く興味がなかった、むしろクモの巣の掃除がやっかいだと思っていた僕が、クモに対する意識がガラリと変わりました。
この本のレイアウトデザインを担当させて頂きました。こんな素晴らしい本に関わることができて、とても幸運でした。
やさしいひらがな1集・2集の本文中の絵を54点、描かせていただきました。データ渡しなのでいつものRGBではなくCMYKで描いたのですが、CMYKならではのコツや工夫があって、絵を描くことはいつまでたっても修行だなと再確認。最終的には、紙質のわりにとても彩度の高い色になり、良い仕事が出来たと思います。
やさしいひらがな1集
やさしいひらがな2集
2014年10月14日発売
くもん出版
小学生の夏休みの自由研究が、50年以上もたってから、新聞で取り上げられて話題になりました。ひとりの少年と富士山のまりもが、50年という時の流れの中で、たくさんの縁でつながりながら、雄大で奇妙な物語を紡いでいきます。なんとも、うらやましい人生ですよ。
「富士山のまりも」
たくさんのふしぎ 2014年3月号
福音館書店
文 亀田良成
絵 斉藤 俊行
2014年2月発売
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月刊 たくさんのふしぎ 2014年 03月号 [雑誌]
「かぜフーホッホ」
福音館書店
文 三宮麻由子
絵 斉藤 俊行
「風の絵本と言えばこの本!」と言っても過言ではないと思います。絵本全体に、とても気持ちの良い風がふいています。
著者の三宮さんは、幼くして視力を失いながらも、彼女の表現する世界は豊かで喜びと生命力に溢れています。研ぎ澄まされた感性は、他に類を見ない独自の世界観を構築しています。以下は僕が『おでこにピツッ』の折り込みに寄稿した解説からの抜粋です。
『三宮さんの表現する音は、その表現自体は独創的でありながら、とても普遍的な本来の音の姿を捉えているのだと思います。ありふれた加工などは施されていません。僕にはそれがまるで、ひとつひとつ透明度も反射率もちがう、「音の原石」のように感じられます。』
2013年9月発売
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かぜ フーホッホ (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)
第59回読書感想文全国コンクールの詳細が発表され、「こおり」が課題図書に選定されました。絵を描きながら、すごい本だとは思っていましたが、こうして客観的に高い評価をいただけると、また感慨ひとしおです。これでさらにたくさんのこどもたちに感動が届く!大人の方も是非!
amazon
こおり (たくさんのふしぎ傑作集)
自宅で妻が陶芸教室をはじめました。水銀堂プロデュースという肩書きで、僕はあいかわらず雑用全般をこなしています。
あおぞら工房 陶芸くらぶ
詳しくはこちらから >>> www.aozora.suigin.com
「かしこい単細胞 粘菌」
たくさんのふしぎ 2012年11月号
福音館書店
文 中垣 俊之
絵 斉藤 俊行
粘菌といえば南方熊楠が研究していたあれです。昭和天皇が研究なさっていたあれです。風の谷のナウシカが地下で育てていたあれです。「動きまわるカビのような生物」という程度の認識でしたが、中垣先生の原稿を拝見してびっくり。脳も神経もない単細胞生物なのに、迷路を解いたり路線図まで作ったりします。思わず、「知性って何だろう。生き物らしさって何だろう。人間らしさって何だろう。」と考えさせられてしまいます。多くの人が粘菌に魅了される所以でしょう。小学生から大人まで読み応え充分です。「粘菌」入門書として、是非お手にとってご覧下さい。
写真かイラストか区別がつかないような絵を描いて欲しいという依頼でした。僕の新しい一面を引き出してもらいました。
2012年10月発売
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月刊 たくさんのふしぎ 2012年 11月号 [雑誌]
かしこい単細胞 粘菌
この本の絵を描くことが出来ただけでも、絵を続けてきてよかった、と思える程の素晴らしい本です。絵本という体裁をとってはいますが、どんなジャンルやカテゴリーにもおさまりきらないような広がりや深さがあります。大人の方でもお子様でもそれぞれに感じるところがあるでしょう。ぜひ一度、お手にとってご覧下さい。
「宝石のように透明で色のついた氷を作ろうと夢みて、インクを水にとかし凍らせてみると、インクと氷はくっきりわかれて固まってしまいました。これは、水が氷にかわるとき、水のなかにとけていたインクがおしだされた結果です。氷には、水の分子だけで規則正しく手をつなぎ、水の分子以外のものをおしだしてしまう性質があるのです。氷のなんでもおしだすこの頑固な性質は、地球規模の海流の動きにも、大きな原動力をあたえています。南極や北極で海の水が凍るときに、氷がおしだした大量の塩分がきっかけになって、海洋深層流という深海をめぐる巨大な海流がうまれているのです。色氷の話は、海洋深層流が地球を1000年以上かけてめぐる壮大な物語へと広がってゆきます。
雪氷物理学の第一人者前野紀一さんが、みなさんをミクロからマクロへ、氷のサイエンス・ジャーニーへお連れします。」
2012年6月発売
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こおり (たくさんのふしぎ傑作集)
あおぞら工房の夏のイベントのお知らせです。
あいかわらず裏方として時間を割いています。
どうせ時間を取られるなら、早くから動いて夏休みのあいだ福島の子供たちを受け入れられるような企画にすれば良かったと今頃思いついて残念です。
連絡がつきにくい状況が続いておりますが、家族全員無事に過ごしています。大きな被害もありませんでした。膨大な被災者が出ている中、奇跡的にも福島の両親は無事で、今のところ大きな被害もありません。
ご心配頂きましてありがとうございます。
Yeowon Media社より『かぜフーホッホ』『おでこにピツッ』韓国語版が発売になりました。
ボイム出版(韓国)
ぶん 長谷川摂子
え 斉藤俊行
家具のネットショップをオープンしました。すべて当工房オリジナルの商品です
リンク集です。工房水銀堂へのリンクはご自由にどうぞ
斉藤俊行 / 1966年福島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。2006年、立ち上げに携わってきたグループホームいろりんの開設を機に、福祉の仕事からイラストレーターへ転身。
2010年、家族4人で千葉県長南町の古民家に移り住み、小さい畑を耕し、鶏を飼い、器を作り、ストーブ用の薪を割り、コツコツと古い家を改修しながら、身の丈にあった手作りの暮らしをはじめました。
【 かぜさん はるかぜさん 】
ぶん 和田玲子
え 斉藤俊行
鈴木出版
【 はるの子さん 】
ぶん あまんきみこ
え 斉藤俊行
ベネッセコーポレーション